小学校3年生プロデュースのラーメン⑧(最終回)

七志中山店で協力した、中山小学校3年生の「総合的な学習の時間」。

2月末まで3年3組の児童がプロデュースした「栄養まんてん夢のニコニコラーメン」を販売しましたが、出数は1月が421食、2月が338食。

合計で759食と、大盛況のうちに終わりました。


販売数もさることながら、色々な方から今回の児童の取り組みに賞賛の声が寄せられました。

クラス全員での七夕の「夢のラーメンお絵描きコンテスト」の応募に始まり、地元の人が好きなラーメンのアンケート調査。

アンケートで一番人気の醤油ラーメンよりも、作る人の負担を考えての2番人気のとんこつに決定する際に、醤油ラーメン派は給食をボイコットというハプニング。何とも子供らしい(笑)。

話し合いで丸く収めるところは、大人の面も見られます。

そしてラーメンの具材をとんこつ味に合わせて決めるための、相性や栄養価の調査。

地元の食材にもこだわりを見せて、中山の前田養鶏所の卵に決定して販売開始したところ、養鶏所からしばらく出荷が出来ないと通達。

「地元の食材にこだわっていたけど仕方ない」とあきらめると思いきや、お客様に「代わりの地元の食材を探す」と手紙を書く行動に出ました。

その手紙に心打たれた人々のおかげで、何とか卵の入手を継続でき、最後まで子どもたちのラーメンは販売を続けられました。

このストーリーに大人は、「凄い」「この子たちの将来が楽しみに」「大人も仕事にこのぐらい情熱を持たなければ」など賞賛の声が上がったのです。


そして3月18日の朝に、3年3組全員が七志中山店にやってきました。

お礼の手紙を書いてくると聞いていたのですが、手紙を見てビックリ!


3年3組の手紙.jpg

何と!「社長」「料理長」「中山店店長」「七志のみなさん」宛てに4通あるじゃないですか!!

しかも手作り感満載の手紙です。

この子たちは、どこまで人を喜ばせようとサービス心旺盛なのか…。

いえ、感謝を形に表すのに長けているのでしょう。


3年三組本文.jpg

手紙は、一人一人書いた便せんを綴じたものでした。

料理長に手紙を見せると、「泣いて良いですか?」と笑いながら一言。

全てがプロデュースしたラーメンを商品化できたことへの、感謝でつづられていました。


手紙を渡される時に、皆が笑顔で、「僕3回食べた」「私は4回」「試食を入れると私も4回」など、口々に食べた回数自慢(笑)。

嬉しくて涙が出そうになりました。


私も色々な人にお世話になって今がある訳ですが、この子たちの感謝の伝え方を見習うべきだと思いました。

「感謝はするものではない、伝えるものだ」と言いますよね?


小学校の「総合的な学習の時間」。

大人の私達の方が、たくさんの学びを得たと思います。

この場を借りて、今回の企画に関わっていただいたすべての方々、応援してくださったすべての方々、もちろん七志のスタッフも3年3組の児童や先生も含めてですが、感謝の意を伝えたいと思います。

心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました!