誕生日とは誰にとっても特別な日でしょう。
たとえあまりよく知らない人からでも、「誕生日おめでとう!」の言葉を貰えば嬉しいものです。
七志でも何年か前から、七志アプリ会員が誕生日月に誕生日特典を使う時、海苔のプレゼントをしています。
海苔には「Happy Birthday 七志から日々頑張る貴方へ ありがとうを込めたこのラーメンを」と、メッセージが書かれいます。
これは、「あなたが頑張ってくれているから社会が回っていて、私たちもお店をやっていくことができます。感謝を込めてこのラーメンを作りました。」という意味のメッセージです。
深読みすると味のあるメッセージですよね?
これは私が考えたのではなく、たまプラーザ店のスタッフが必死に考えたメッセージで、結構喜んで頂いています。
お客様に対してこのような想いで接するスタッフがいるので、私は恵まれてますね。
このメッセージを、食事の時間が少しでも楽しく豊かな時間となることを願って、「お誕生日おめでとうございます!」の言葉を添えてプレゼントしているのです。
「恥ずかしいから止めて!」なんて方もいますが、心の中まで読み取るのは難しいのでそこはご勘弁を(笑)。
ところが、今後このプレゼントを見直す必要が出てきたのです。
事の発端は2か月ほど前、海苔の納品業者からの電話でした。
実は海苔に絵やメッセージを書く技術は、カルシウムを吹き付けているのですが、日本で特許を持っている1社独占の技術なのだそうです。
海苔の業者もそこに製作お願いをして七志に納品しています。
海苔業者の話では、その会社は独占技術なので現在依頼が殺到。今後は新規の注文は取らず、既存のものでも再発注は4~5か月待ちになる。
いずれは小ロッドの注文も受けなくなるのでは…というのです。
七志で使う量は誕生日のアプリ会員用だけですから、使用量は多くありません。
しかも再発注もいずれ値段が大幅アップするかも知れません。
1社独占だと値段が高くてもそこに頼むしかないからです。それほど海苔への吹付は大人気なのだとか。
SNSの普及で食べ物も、「映え」が流行っている影響なのでしょうかね?
もともとこのメッセージ入りの海苔は、なんと1枚70円+版代で、100円近くします。たった1枚が100円ですよ!
無地の海苔の20倍近い価格です。価格が上がったら続けるのは無理です。
特許というものの凄さを思い知りました。
そこで現在、メッセージ入りの海苔に代わるものを検討中です。
最初は「費用もかさむし、お祝いメッセージトッピングは止めようか。」との話も出ました。
しかし、スタッフの「お客様の食事を楽しむ瞬間を一つでも多くしたい」という熱意がその話を退けました。
七志の理念として掲げていることをやろうとしているスタッフを、私も止める訳にはいきませんよね?
それどころか、いつも期待以上の情熱を仕事に注いでくれるスタッフには感謝しなくてはいけない。
彼らの情熱が、近々新しいお祝いメッセージトッピングを開発してくれると信じています。